映画 太陽がいっぱい

 京都シネマで、フランスの名作シリーズ。古い作品を4kで。今回はアランドロンの。随分前に一度観て、ワクワクドキドキしながら、バレないか、このあとどうなっていくのかと、トムと一緒にハラハラした挙句の結末。

 今日、再度観てあの音楽と、抜けるような青空と海の青さ、そしてトム役のアランドロンの美貌があんなにもあの映画を印象的にしたのかと思った。パシリのような扱いを受ける、邪魔者扱いされて傷つく中で殺意を醸成していく。自分の立ち回りのうまさや頭の良さを鼻にかけて、犯罪を重ねていく。フリップの自殺の偽装もうまくいき、その恋人も自分のものになり、彼の船も買い手がつき、もうこれで自分の人生は順風満帆と満足そのもので太陽の下で酒を飲むトム。別の場面では海に捨てたはずのフリップの死体が、なぜか売りに出した船に曳航されていたのが発見され、フリップの恋人であった彼女の悲鳴で、終わる。うまいなあ。こんなのが、会員価格500円で見せてもらえてありがたい。